歳時記

【獅子舞】

今日は獅子舞を楽しんできました。
日本での獅子舞の始まりは、16世紀の初めに、伊勢の国で飢饉、疫病を追い払うために獅子頭を作り、正月に獅子舞を舞わせたのが始まりといわれています。
その後、17世紀に伊勢より江戸へ上り、幸せを招き、厄病退治や悪魔払い、世を祝う縁起ものとして定着し、祝い事や祭り事で獅子舞いが行われるようになりました。
獅子に頭をかまれると、その年は無病息災で元気で過ごせるという言い伝えがありますので、今年も元気な1年を過ごせそうです。


 

「鏡開き」

昔の鏡は丸い形をした銅鏡でした。
鏡は天照大神から授かった三種の神器の一つであり、その鏡を餅で模して、年神様の依り代として祭ったものを鏡餅と呼ぶようになりました。
鏡開きとは、お正月に神様に供えていた鏡餅を下げ、それを食べる風習ですが、神様に供えた食べ物には力が備わると考えられ、 神様に感謝しながら食べることによって、無病息災を祈願しています。

また、鏡餅には、年神様の御魂が宿るとされており、その年の魂となる年魂を表す餅玉を、家長が家族に「御年玉(御年魂)」として分け与えました。これがお年玉のルーツで、玉には魂という意味が含まれています。
鏡開きには、お正月に一区切りつけ、 今年の仕事始めをするという意味があり、 元々は武家から始まった行事です。
武士は武具を収めた箱を開き、商人は蔵を開き、農民は、畑を打ち開いて、1年の仕事始めとしていたそうです。
鏡餅を包丁で切るということは、切腹を連想させるので、 マナーに反すると考えられ、一般的に木槌で開くことが縁起が良いとされています。